民具が伝える萩の庶民文化
―民具班の活動―
 
平成22225日、班長の川久保さんから、民具班の目標や活動内容について取材させていただきました。
(取材・藤山)
 
1.活動の開始時期
2008年12月
 
2.作業メンバーと作業時間
班長  川久保、計7人 (男性4人、女性3人)
月2回の定例活動以外に、学芸員の清水さんの指導の下、個人的な活動も行っています。
 
3.作業目標

@永く保存できるように民具をクリーニングして収め、一部を展示します。 この作業を通して、先人の築き上げた

化を偲びます。
A収集された民具をデータとして記録し、データベースに収めます。

B民具を通して萩のまちじゅうの生活文化について発信します。現在は@Bを主として行い、 Aは準備中です。

 
4.取り扱う民具
市民のみなさんからいただいたいろいろな民具(萩博物館所蔵)
 
5.活動の具体例
・ 久保田家の民具の公開展示について
・ まち博推進課の依頼を受け、サテライトである公開文化財施設の充実のため、久保田家の土間に昨年より展
示しています。
・ 久保田家の「蔵」(写真1)を活用した公開展示の準備をしています。この蔵には「隠し収納庫」があり、ユニーク
なつくりになっています。そこで、蔵そのもののあり方の紹介を含め、民具を常時展示できる施設として活用できる
よう 関係機関と協働で準備を進めています。
 

久保田家は、萩藩の時代に酒屋だったので、当時の徳利等の酒器、酒樽、行灯、灯明な多 くの民具が残されてお

り、そのクリーニングを行い、ゴールデンウィークまでには公開できるよう 関係機関とともに準備を進めています。

 
・ 昭和の初期の居間の復元(長屋門で公開中)

音楽については、レコード班とも連携し、当時の蓄音機でSP,LPレコードなどをお聴かせしています。訪問された

方々とともに往時の懐かしい思い出話に花が咲くこともしばしばです。(写真2)
 
・ 漁具の展示(長屋門で公開中)

魚群探知機(写真3)の初期の物も展示しており、当時の電子機器として珍しいと好評を博しています。

 
(左)写真1−1   久保田家の蔵
(右)写真1−2 作業中の民具班の皆さん
 
(左)写真1−3 久保田家の民具(酒器)
(右)写真2−1 昭和初期の居間の中で
 
(左)写真2−2  終戦後の歌を蓄音機で
(右)写真3  昭和30年代のレーダーや魚群探知機