萩の歴史・民話を紙芝居に

民話語り部班(班長:斉藤さん)を取材し、以下にまとめました。

平成221012

取材:まち博情報発信班 津田

 

○第一回目は、9月4日にUMA特別企画展の一つとして実演されている風景を見せて頂きました。
   (左)準備の様子 (右)待機中
 
実演中の写真は残念ですが明るさ不足でお見せできません。代わりに博士の実演風景をお示しします。
 実演風景
 
この日の紙芝居は、通常のサイズより大型で班の皆さんの下絵にパソコンで作画された「大蛇伝説」と「伝説の猛
獣は今・・・」という民話でした。
 
○10月2日午後1時半からの土曜日定例の上演を取材の後「民話語り部」班の反省会にもお伺いしました。
・左は「吉田松陰」の紙芝居上演中。喋りながら紙芝居の絵を1枚づつ出していきますが、1枚の絵が分割したり動
いたりで、かなり練習が必要です。
・右は語り部の「弘法寺比翼塚」の口演の様子です。話の中のセリフの使い分けが難しそうです。
 

○反省会の取材

 「民話語り部」班は現在、14人のメンバーで構成されています。NPOまち博では、最多のメンバーです。     

 反省会の会話を聞いていますと、班員の皆さんの実演は、ここに到るまでの準備の成果である事が良く分かりま

 す。上演用の資材作成は総て班員の皆さんが分担し、班員全員がそれぞれ中身を練りながら作っておられます。

 まずは萩に伝わる話に、会話や心象描写を加えたりする事により話をふくらませます。時にはお話が伝わる土地

 まで行き、遠い、遠い昔に思いをはせながら、主人公の気持ちを想像し話を組み立てます。紙芝居の歴史物に関

 しては、主人公に関る歴史書を読んだり、学芸員の皆さんが書かれた企画書のキャプションを基に、史実のみな

 らず人物像を膨らませ全体で10〜12枚の場面になるよう構成し物語を作っておられます。この物語は、学芸員の

 方にチェックをお願いしシナリオが完成します。これに紙芝居のデッサン、作図、色付け、時代考証に、紙芝居な

 がらの動きを加え紙芝居を完成させます。この手作り紙芝居も9本になっています。これらも毎回の演技の後で、

 変更の必要な所を加えてバージョンアップをしています。練習は各々自宅でしておられます。お客様の評判は、歴

 史物は大人、子供には、民話など少し怖いものが入ったほうが人気が有るそうです。最近は館外の出前演技をや

 っています。11月、萩で行われた全国伝統的工芸品フェスタで上演がありました。やりがいを感じる時は、お客様

 の拍手や「民話を上手に話してもらって面白かった」などの言葉をいただいた時だそうです。反面、お客様が2〜3
 名の時はちょっぴり残念に思いますが、来館者の増える企画展の開催中は、大いにフアイトが燃えるようです。
 
○民話語り部班の反省会風景 

「私の演義をきいて!ここはどうするの、私のほうから絵が見えないのよ」

この反省会で、民話語り部班の皆さんの活発で自由な交流を通して、皆さんの演技にかける情熱が伝わってきまし

た。中々やりがいがあり、ストレスの発散にもなるなと感じました皆さんも参加してみては?男性の方如何?
以上